【認知症】周辺症状を治療・改善してくれる病院
2015/09/07
周辺症状を改善してくれる病院の他、テレビ番組で紹介された認知症の最新情報をまとめました。
認知症の周辺症状を抑える治療とは?
認知症の症状は、大きく2つに分けられます。
記憶力や判断力が低下する「中核症状」と、
暴力・幻覚・徘徊など引き起こす「周辺症状」です。
特に「周辺症状」は、認知症患者と一緒に暮らす家族を悩ませます。
そんな患者の家族が”最後の頼みの綱”として訪ねる診療所が名古屋市にあります。
「名古屋フォレストクリニック」です。
この診療所に足を運ぶ認知症患者と家族は、年間2,500人以上。
予約は2ヶ月先まで埋まっています。
河野院長は、およそ3万5,000人の認知症患者を診療してきました。
院長先生によると、周辺症状は緩和することができるそうです。
また、治療でまず優先すべきなのは、
家族や社会にも影響を与える「周辺症状」だと考えているそうです。
83歳の女性患者さんは、いつも怒った顔で、暴力や暴言が日常的でしたが、
この診療所に通い始めてから、周辺症状が治まったとのことです。
河野院長は、周辺症状を抑えることを主眼に置いた治療を行っていますが、
この治療法を「コウノメソッド」といいます。
現在、全国で280人以上のお医者さんが実践しています。
コウノメソッドを受けられる病院はこちらでご確認ください。
アルツハイマー病には、予防薬や特効薬がありません。
進行を遅らせる薬やプログラムのみです。
従って、早期発見することが何よりも重要です。
アルツハイマー病の前段階で気づけば、症状を改善できる可能性があります。
次に、認知症の前段階である「軽度認知障害」についての情報をご紹介します。
軽度認知障害(MCI)の改善法とは?
軽度認知障害とは?
軽度認知障害というのは、認知症の前段階で、認知症予備軍のことです。
主な症状は物忘れですが、日常生活への影響はほとんどなく、
認知症とは診断できない状態です。
- 毎日会っている人の名前をど忘れする。
- 同じ話を気付かず何度もする。
などの症状があります。
軽度認知障害の場合、アルツハイマー病とは違い、
”物忘れが酷くなった”という自覚症状があります。
日常生活や仕事は支障なくできますが、
放置したまま4年経つと、半分弱の人が認知症へ進展していく
と言われています。
軽度認知障害の疑いがあるかどうかの確認方法ですが、
次の項目で当てはまるものをチェックしてみてください。
軽度認知障害の危険度チェック
- 今何をしようとしていたか簡単に思い出せない。
- 同じことを何度も言ったり尋ねたりする。
- 人と会う約束を忘れたことがある。
- 探し物が増えている。
- 何かやろうとしても「まあいいか」と思ってしまう。
- 長年の趣味を楽しめなくなってきた。
- 外出することが減った。
- 段取りが下手になった。
- レジで会計する時に、小銭が使えない。
- 今日の日付が言えない。
以上10項目中3項目以上当てはまる場合は、検査をおススメします。
軽度認知障害の検査方法
【心理テスト・心電図・超音波・MRIなど】
費用は、保険適用で約1~3万円です。
国内300ヶ所以上の医療機関で検査を受けることができます。
【血液検査】
7ccの血液を採取して調べ、2週間程度で結果が出ます。
費用は、自己負担で約2~3万円です。
国内約400ヶ所の医療機関で検査を受けることができます。
軽度認知障害の改善法とは?
軽度認知障害は、進行を遅らせたり、症状を改善することができます。
「コグニサイズ」と呼ばれている方法です。
これは、頭と体を同時に使うことで脳を鍛え、認知機能を高める効果があります。
去年、神奈川県が半年間にわたって実施した結果、
軽度認知障害患者18人中11人が正常レベルに回復したそうです。
アルツハイマー型認知症の早期発見と新薬
神奈川県の「湘南厚木病院」には、アルツハイマー型認知症を早期発見できる最新鋭の医療機器があります。
アルツハイマー型認知症は、アミロイドβという物質が脳内に溜まり、脳神経細胞が死滅することで発症します。
この検査機で、アミロイドβの蓄積量を判別することができます。
検査を受ければ、認知症発症の15年以上前・ごく初期の段階で発症の可能性がわかります。
また、先進各国の医療機関が参加する国際的な取り組みでは、
アミロイドβを除去する新薬の研究が進められています。
もし効果が確認されれば、あと5年ほどで市場に出回り、
アルツハイマー型認知症が治らない病気ではなくなる可能性があるとのことです。
以上です。
この記事は、関西の夕方の情報番組「キャスト」と、
お昼の情報番組「ひるおび!」で紹介された内容を元にまとめたものです。
今は、アルツハイマー病の前段階が、血液検査で簡単にわかるようになりました。
なぜ血液検査でわかるのかというと、アルツハイマー病を防ぐたんぱく質が判明したからだそうです。
アミロイドβは、加齢によって誰でも増えてくるものですが、
体にはそれを排出する働きが備わっています。
でも、アルツハイマー病予備軍の人は、
アミロイドβの働きを弱める「3つのたんぱく質」が少ないのだそうです。
- 補体たんぱく質:アミロイドβを食べる
- アポリポたんぱく質:アミロイドβを吸い取って、血液中に追い出す
- トランスサイレチン:アミロイドβの毒性を防御する
この3つのたんぱく質の量が、血液検査でわかるんですね。
この血液検査の手法を開発した筑波大学の先生が、このようにおっしゃっていました。
加齢によってどうしても認知機能は衰えてきますが、年相応であれば問題ありません。
アルツハイマーは日常生活が出来なくなりますが、そこまでいかなければいいんです。
脳は年を取っても鍛えることができるので、外へ出て、色々な人と会話をして、脳に刺激を与えることが大切です。
この記事は、テレビで放送されていた内容をまとめたものですが、
今大変な思いをされている方、不安に思われている方たちのお役に立てれば幸いです。
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