【胸のしこり】 良性と悪性の違いや、病院・切除手術などについて
女性にとって心配な胸のしこり。良性と悪性の違いは?痛みは?大きくなるの?病院は何科に行けばいいの?検査はどんなことをするの?切除手術はどんな感じ?手術費用はいくらかかるの?など、気になる疑問についてまとめてみました。
私は、胸に良性のしこりができて、2回切除手術を受けたことがあります。
1回目が、24歳の時、2回目が25歳の時でした。
その時の経験から、胸の良性のしこり「乳腺線維腺腫」についてお話ししたいと思います。
胸のしこり発見から手術まで
病院は何科に行けばいいの?
あなたが初めて胸のしこりに気が付いた時、どう思われたでしょうか?
まず真っ先にこの病気を心配された方が多いのではないかと思います。
「乳がん」
私も思いました。
「20代で乳がん!?」って
当時の私の知識では、
「胸のしこり=乳がん」だったので、
かなり動揺しました。
正直、病院に行くのが怖いと思いました。
もし、お医者さんから「乳がんです」って言われたらどうしようって。
でも、何度触ってみても、そこにあるしこり。
生理が始まっても、なくならないしこり。
もし本当にガンなら、こうして悩んでいる間にも大きくなってしまう。
そうしたら、手遅れになってしまうことだってありえる。
勇気を振り絞って、病院に行く決心を固めました。
私が最初に受診したのは、総合病院の外科でした。
そこで診察を受けたところ、
その病院では、専門外来で「乳腺外科」があると紹介されたので、
そちらへ通うことになりました。
良性と悪性の違いは?
このような流れで、私は「外科」と「乳腺外科」で診察を受けたのですが、
どちらの先生もまず「触診」をされました。
「触診」というのは、その名のとおり、
しこりを触って診察することです。
先生によると、これで良性か悪性かの大方の予想はつくそうです。
(必ずわかるわけではないですよ)
私が先生から教えてもらったポイントは、
「しこりを触った時の感触」です。
良性のしこりは、表面が平らで、しこり自体が良く動くのに対し、
悪性のしこりは、表面が岩のようにゴツゴツしているということでした。
先生は私のしこりを触診し終えると、すぐに、
「おそらく良性でしょう」と言われました。
先生によると、20代以下で乳がんになることは、0ではないが、少ないそうです。
そして、胸にしこりができるのはそれほど珍しいことではなく、多くは良性だそうです。
(乳がんが増えてくるのは、30代後半からです)
触診の他にどんな検査をするの?
触診の後は、エコーでしこりの大きさを測ってもらいました。
ゼリーみたいなものを塗って、しこりのあたりに機械を当てるだけなので、痛みはありません。
検査の結果、しこりは直径2cm近くあることがわかりました。
マンモグラフィーも初めて経験しました。
胸を縦に挟んで1回、横に挟んで1回の計2回撮影しました。
私、あんまり胸はないのですが、意外と挟めるものだなぁと感心しました。
痛みに関しては、思ったほどではありませんでした。
ただし、生理前に胸が張って痛みのある方は、
生理が始まってから検査されることをおススメします。
私の行っていた病院では、マンモグラフィーは女性の技師さんが担当と決まっていたので、
安心して検査を受けることができました。
他に、細胞診も受けました。
これは、胸に局所麻酔をして、しこりに注射針を刺して、
しこりの細胞を採取して検査するというものです。
麻酔がきちんと効いていれば大丈夫です。
しこりは痛い?大きくなるの?
これらの検査の結果、しこりはおそらく良性の「乳腺線維腺腫」だろうと診断され、
定期的に病院に通いつつ、様子をみることになりました。
というのは、このしこり、
大きさがずっと変わらないものもあれば、
どんどん大きくなっていくものもあるからです。
私の場合、2~3か月に1度ペースで、
触診とエコー検査を受けに、病院へ通いました。
すると、検査を受けるたびに、
しこりがどんどん大きくなっていることがわかりました。
これについては、自分でも自覚がありました。
乳腺繊維腺腫の場合、しこり自体に痛みはありません。
でも、しこりが大きくなってくると、寝転んだときなどにしこりが当たって、
違和感を感じるようになってきます。
そして何度目の定期検診の時だったでしょうか。
しこりの大きさが3cm近くになってきた頃、
先生から「切除しましょう」と言われました。
先生によると、
しこりの大きさが3cmを超えてくるものは、
これからもどんどん成長する可能性があり、
大きくなってから手術をすると大変だから、
今のうちに取ってしまいましょう、
ということでした。
切除手術はどんな感じ?手術費用は?
手術は、日帰り手術でした。
麻酔は局所麻酔で行われました。
麻酔がしっかり効いていたので、痛みなどはありませんでしたが、
意識はしっかりあるので、気持ちのいいものではありませんでした。
手術時間は、はじめ30分程度と聞いていたのですが、
実際には、1時間近くかかりました。
先生によると、しこりが難しい場所にあったので、
時間がかかってしまったとのことでした。
傷跡ですが、右は乳輪に沿ってうっすらと白く残っている程度、
左は、乳輪の上1cmあたりに、少しわかる程度に残っています。
どちらも、気になるほどのものではありません。
そして手術費用ですが、私の場合、
1回目が8,000円代、2回目が12,000円代でした。
病院によって多少の違いはあると思いますが、
日帰り手術ですし、それほど高額の料金はかからないと思います。
まとめ
若いころにできる胸のしこりは、良性の場合が多いです。
悪性の可能性は低いです。
だからといって、放置しちゃダメですよ。
もし、万が一のことがあった場合、大変なことになってしまいます。
安心するのは、検査を受けてからにしてくださいね。
30代後半、特に40歳を超えてくると、
乳がんの心配をしなければいけなくなります。
乳がんは自分で発見できるがんと言われています。
早期発見をするためには、乳がん検診に加えて、
定期的なセルフチェックが大切です。
セルフチェックの方法はこちら→「自己検診」
もう1つ、簡単に日常的にチェックできる方法があります。
それは、
お風呂で胸を洗う時、タオルなどを使わず手で洗う
という方法です。
早期発見・早期治療を行えば、
乳がんは決して怖い病気ではありません。
自分の体で何かおかしいと思う事があれば、
必ず病院に行って、きちんと診てもらってくださいね。
そして最後に。
実は、男性も胸にしこりができることがあります。
ごくごく稀ですが、乳がんになることもあります。
もし、男性で胸にしこりがあることに気付かれた場合も、
女性同様、「外科」、できれば「乳腺外科」を受診してください。
乳腺外科を受診するのはほぼ女性ですが、
男性の患者さんも見かけましたよ。
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